2015年6月28日日曜日

ニッポンのジレンマ『男女共同参画社会のジレンマ大研究』を観たよ

昨日の「ニッポンのジレンマ」を観た。
『男女共同参画社会のジレンマ大研究』というテーマ(カタイ・・・)

出演は、
MC:古市憲寿、青井実
ゲスト:中野円佳、はあちゅう、堀口美奈、三浦瑠麗
青学の女子大生とOGを集めて、女性の文化人が語るという感じのテーマ。
みんなそれぞれ個性があって、いろんな立場で考えて語っているのでなかなかよかった。
せっかく観客がいるのだから、もっと意見を聞けばいいのに、とは思った。

いろいろ突っ込みたいところもあった。
私なりに仕事と家庭を両脇に抱えてなりふり構わず突っ走っているので、そこそこ考えがある。

以下気になったこと。聞きながら書いたわけではないので言い回しなどは違っているし、私の解釈も入っているかも。

■三浦さん「みんなが早く帰れるように。育児に参加できるように。残業禁止とか、そうなればいい」

自分が早く帰るからって、他の人まで「そうしてよね!」って何かおかしい、ような。
「私は育児があって早く帰らなくてはいけないのに、他の人が長時間仕事しているなんてずるいです」が通ったら、「私は体が弱くて3時間しか働けないのに、他の人が8時間仕事しているなんてずるいです」が通ってしまう。
人それぞれ事情は違うのに、何かおかしくないか。

例えば、他の人の1.5倍働いて、2倍のパフォーマンスを上げられる人がいる。そういう人が好きで長く働く分にはいいんじゃないかな?
もちろん、できない人が長く働いて残業代をもらうのはちょっとやめてほしいけど。

この方は社会学者なので、頭の固いおじさん連中に手を焼いているんだと思う。
お金をいっぱいもらっているおじさんに対する意見が多い。ムダに働くなら早く帰って、という感じかな。
だけど世の中にはベンチャーとかで自分しかできない仕事を昼夜問わずやっている人はたくさんいる。

ただまあ、ドイツではうまくいっているというのを聞いたことがあるので、やってみたら思わぬメリットがあったりするのかな?


■中野さん「生産性で評価されるようになるべき」

生産性で評価されて、何を求めているのか。給料? 昇格? 満足感?
生産性で評価されたとしても、毎日10時間働いている人、5時間の時短の人では、前者の方が断然「成長」する。
それだと、給料も昇格も満足度も結局得られないよね? 違うのか?
評価されないことで、人に嫉妬したり、置いて行かれる不安を感じたり、そういうのをどうにかしたいのかな? と感じてしまった。

私は、女性が働きながら育児をするにあたって、そういうもの(人との比較?)からまずは自由になる必要があると思っている。(考えてみたら男性の育児参加も同じかな)
独身の部下に抜かされたって、やりたい仕事を取られたって、同僚に置いて行かれたって、まあ、悪い言葉で言えば「あきらめる」。
何とも思わないと言ったらウソだと思うけど、どうにかしなくても別にいいか、という感じかな。
「時間がありさえすれば私の方ができるのに」って思うと辛い(前にも書いたような気がする)。
そうじゃなくて、そもそも人と比べなければいい。難しいけどね。

仕事ができる人がどんどん辞めてしまうと三浦さんは言っていた。
その人達は、本当はやれるのに評価されないような状況に我慢ができないとか? なのかなあ。

そもそも、我が社には評価制度なんてないので、違和感を感じるんだろうか。
オファーがあるかないか。ただそれだけ。
それだって、人と比較しようとすればいくらでもできる。でもしないだけだ。

このあたりがけっこう大事な気がしてきた。「人との比較」ね。


■堀口さん「スキル不足でできなくても、女性だから評価されない? と思っちゃうことがあった」

この方は商社で働いているらしい。
前に同番組で観たときにはあまりいい印象はなかったけど、好印象に変わった。すごく現実的で、会社のどうにもならない状況も腹に落ちていて、リアリティがある。


■はあちゅうさん「大企業の人って、すぐに『ご挨拶』とかしたがるんですよ。フリーランスにとってはそれもコスト」

それは、あるよね。企業とフリーではコスト意識が全然違う。
私はそういう意味ではフリーに近い金銭感覚。

我が社では、前々から打ち合わせもコストとして考えている。
でも、それによる弊害もあって、私は最近ではできるだけ顔を合わせるようにしている。
必要以上に多いとやっかいだけど、いいことはたくさんある。

私にとって、顔合わせは投資かな。時間の投資。営業みたいなもの。
それによって大きな仕事に繋がるかもしれないし、新しいチャンスが生まれるかもしれない。
たくさん撒いて、少し芽が出ればいいかな、という賭けですかね。
時間や成果でギャラがもらえる「作業」とはまったくの別モノ。
顔を合わせることによっていいモノができると思うし。

バランスが難しい、とは思う。
打ち合わせをやり過ぎるとそれこそ生産性が上がらないし、
でも1回の打ち合わせを渋ったばっかりにトラブったり、いいモノにならないなんてこともある。

私なんてアレですよ。
ちょっと郊外に住んでいるし、30分前行動がキホンなので、1回1時間の打ち合わせで4-5時間は取られる。打ち合わせの2時間前に家を出て、30分~1時間前についてカフェで仕事して・・・という感じ。
つまりは1時間程度は外出中に仕事できるけど、限られる。
それでもまあ、出ないとダメだなと思っている。


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その他、日々思っていること。

いろんな人のニーズに応えられるように、保育園制度ができて、子どもを夜まで預けることができて、ベビーシッターも充実して、病児保育もバッチリで、学童も自由に時間を決められて、しかもどれもこれも安い!
ってなったら、幸せでしょうか?

一見良さそうに見えるけど、選択肢が増えすぎると、世の中的には不幸な人(自分を不幸だと思う人)が増えるんじゃないかな、というのを少し感じている。
私は、「仕事を夜までしたい」っていうときにも強制的にお迎えに行って子どもと一緒の時間を過ごすことで、むしろ幸せな時間をもらえている。
(その分夜中にやったりして、仕事を減らさなきゃな・・・って反省したり)

でも、だからといって何も変えないわけにはいかないので、
今ベストだと思うことをやってみて、その時に生じた問題にまた立ち向かう、っていう方法しかないんだろうな。

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何にせよ、とにかく子どもはかわいいよ。
もっと子どもと遊びたい!!