2012年8月2日木曜日

保育園イヤイヤ病

2週間ほど前からヒドイ「保育園イヤイヤ病」に。朝、保育園へ行く段になると「保育園がイヤだ」「お友達嫌い!」「お友達と遊ばない!」と言って聞かない。泣きわめいて登園が1時間コースになることも。

何度話を聞いても、バラバラでよくわからない。先生に話しても、「今日も元気に遊んでましたよ」と言うし。

「お友達がドン(押してくること)するの」「お友達が嫌いなの!」と言うので、「じゃあ、お友達と遊ばないで1人で遊ばせてもらったら? 先生にはそう言っておくよ」と話しても、実際行ってみると自分からお兄さん達の輪に入り遊んでいるとか。
ちょうどプールが始まった時期だったので「プールがイヤなの?」と聞いたら「プールやだ!」と言う。

「じゃあ、プールに入らなくてもいいと思うよ。先生に言ってあげるよ」と言うも、その時になるとプールに入りたいし、一緒にキャアキャア遊んでいるという。

「朝、ママと離れるのがイヤなの?」と聞いても「ん」と素っ気ない返事。これは違うみたいだ。

「オモチャが友だちに取られちゃうの?」と聞いたら「そうだよ! オモチャ取られるのいやなんだ!」と言うので、「じゃあ、先生に言って1人で遊ばせてもらえば?」と同じように提案するも、結局お友達と仲良く遊んでいるとか。

どの先生に聞いてもあまり心当たりはないと言うし、「お兄さん達はルールを決めて遊ぶんですけど、まだ小さいのでその輪に入っても疎外感を感じるのかな?」とか「嫌なことがあるとママーッ! と泣くので、寂しいのかな?」とかいろいろ考えてくれているのだけど、これといった心当たりはなく。「子ども同士で押したりすることはあっても、お互いに悪い場合も多いし、1人だけ集中的になにかされているとか、そういうことはないですよ」という。

毎日のように「どうしてイヤなの?」と聞くのだけど、何か答えが返ってこない。自分でもよく言い表せないんだろうなと思って、こちらから「○○なの?」と思いつく限り聞いているのだけど。で、特徴としては朝になると行くのがイヤ。でも、迎えに行ったときは楽しそうで、夜に「何がイヤなの?」と聞いても何も出てこないし、イヤそうでもない。

昨日もパパがやさしく何度も「何がイヤか教えて?」といろいろ聞いていて、それを見ながらずっと考えを巡らせていた。ふと、先日の土曜日にあった保育園の「夏祭り」を思い出した。ある園児のパパが男の子たちに大人気で、卒園したJ君(小一)や、4歳のK君などがじゃれ合って遊んでいた。息子もそういうの大好きだからキャアキャア言いながらしがみついたり追いかけていたのだけど、J君が息子に気づいて、邪魔だからと息子の名前を呼んで蹴り飛ばした。園の男の先生が助けに入ってくれて息子はギャン泣き。まあそうだよね。でも、怪我をするほどではないし、男の子には良くあることなのかな、くらいに軽く考えていた。

だけどよく考えてみたら、保育園をイヤだイヤだと言いはじめたのはその次の月曜日からで、水曜日くらいからイヤイヤ病が本格化してきた。息子はJ君と園で一緒に過ごした時間がとても短かったので、たぶん名前も知らないんだと思う。「保育園に大きな怖い子がいる」くらいの記憶になってしまったのかもしれない。だから「誰がイヤなの?」と聞いても何も出てこなかったのかな、とか。あとは、保育園では毎日楽しく過ごしているのに、行く時になって急にイヤになるのも説明が付く。

ひとつの可能性として、息子に話してみた「J君がいやだったんでしょう? 夏祭りで何も悪いことしていないのに蹴られたから。怖かったよねえ。でもね、J君はもう保育園にいないんだよ。卒園しちゃったから、もう優しいお友達しかいないよ」と。J君を悪者にして申し訳ないけれど、他にイヤな思い出があっても、「もう解決しちゃったよ」と思わせることで何とかならないかな、という思いもあった。でも、考えれば考えるほどドンピシャな気がしてきた。

今朝、ちょっと「保育園行かない」と言っていたけど「J君はもういないから大丈夫だよ」とまた言ってみたところ、「パパと自転車で保育園行く」と、元気に登園していった。ああ、良かった。「考えて考えて考えぬいた結果、ふとひらめくことがある」とビジネス書ではよく読むけれど、こういうことなのかなあ、とひとつ繋がったのだった。