2015年10月4日日曜日

幼稚園最後の運動会

長男、幼稚園最後の運動会でした。

年少、年中の頃から、かけっこで1位になりたいという人で、でも練習でも1位を取れるのはときどきだから、あまり期待しないようにしていて。
「転ばないで一生懸命走ればいいのよ」なんて言う人もいたけど、それ、転んだ時にかける言葉ないよね、って思ってた。
おゆうぎ会などでも失敗して泣いちゃうことがあったけど、失敗しないことが大事なんじゃなくて、失敗してもめげずにやることが大事なんだろうって思っていた。
将来のことを考えても、幼稚園の行事で失敗しなかったっていう経験が何かに生きるとは思えなくて、失敗してもやり抜くってことこそいい経験になるんだと思う。

運動会の日。
「失敗しても、すぐに気持ちを切り替えて最後まで頑張ることが大事だよ。失敗したってそんなのは全然大したことじゃなくて、それでも全力でできる人がすごいんだよ」みたいなことを言った。
これは私の価値観というよりは、失敗を気にしすぎる息子のために用意した言葉って感じだ。

最初は組体操。
三重塔で一番上に乗る時に何度か失敗してすぐに乗り直してようやく成功。
和太鼓では、よくわからなかったけど「ちょっと間違えたからその後にしっかり腕を伸ばした」みたいなことを言ってた。
最後はクラス対抗リレー。なんとバトンを受け取ってから転んだ。接戦だったので2人に抜かれた。でもすぐに起き上がって、最後まで走ってバトンを渡した。

その日の夜にどんな気持ちだったか聞いてみた。
「何もないところで転んだ」
「ママの言ったこと思い出した?」
「うん。あと、『はじめのことば』(開会式で代表の子たちが言う)で『転んでも泣きません』って言ってたでしょ。だから『泣いちゃだめだ。泣いちゃだめだ』って思って、ちょっと泣いちゃったけど、頑張って走ったの」
そこまで話すと目をシパシパさせて涙を目に浮かべる。
「話すとまた泣けてくる」
私もホロリ。
「走り終わってどんな気持ちだった?」
「かなり、いい気持ち」

それはよかった。
転んだときにいったん4位になったけど、その後みんなが頑張って2位でゴール。

いろんな角度で見ていたお母さんたちが「涙をこらえてバトンを渡してた」「終わった後に足を引きずってた」「起き上がりの早さに感動」など教えてくれて、3年間同じクラスでみんなが成長を見ててくれてるんだなって嬉しくなった。

何より、転んだけど最後まで走り抜いて、すがすがしい気持ちになったっていうのは、とっても自信になると思うし、親としてもことあるごとに言っていこうと思う。



2015年10月1日木曜日

子どもの意見を尊重する

努力目標というのがありまして。

「許容できるときはやらせる」
「怒るべきとき以外は怒らない」

というようなもの(雰囲気)。
実はこのルール、言葉にするのは初めてで、私の身体の中で概念だけがぽっかり浮かんでいるわけです。
だからまだルール(言葉)として洗練されていないけどご容赦を。

文字を読んでしまうと当たり前なんだけど、
例えば、子育てをしていると「これを許してしまうとスゲー面倒くさいことになる!!!」っていうことが多々あるわけです。
↑こういうやつ・・・。
このあとビショビショになって車に乗りました・・・。

急いでいるときは止めますが、時間があるときなら放っとくか~楽しそうだし、という。
何よりたぶん彼らのためになるし(「水ってどう動くの? 水があると足が重い! 濡れたらキモチワルイ。バシャバシャってこんな音なんだ!」がわかる)。

先日渋谷のワークショップコレクションに行きまして。
着いてすぐ、お友達の会社さんがブースを出しているところへ行ったのだけど、けっこう並んでいる。
他の予定の後に行ったため、もう終わり間際で、これ並んだら他のできないよ?
でも長男は「これやりたい!」と言う。
「他に行けば、並ばなくてもっと楽しいのがあるかも知れないよ? 何個もできるよ?」
「でもこれがやりたいの!」
そう言うので、並んだ。1時間くらいだったかな。壊す予定のビルだったので、壁に落書きしていいよと言われ、いろいろ描いていた。思ったよりは待っているのが大変じゃなかったみたい。

あとでそのブースのSさんとお話ししたときに、
「あれはなかなかできないんじゃないか」
と(私が)褒められた。
そもそもワークショップに連れてくるくらいだから子どもにいろいろと体験させたいというお母さんなわけだし、
終わり間際に来てひとつしかできないとわかっているのに子どもの意見を尊重するっていうのはなかなかできないっていうことらしい。
「いやーでもうちの子は強情っぱりなんで、従うしかないんですよ」
と言ったけど
「泣き叫ぶ子を無理矢理連れて行っているお母さんもたくさん見ましたよ」
そうなのか。そうなのか! ホクホク。

でも最初に書いたとおり、あくまでこれは「努力目標」であって、私の気分で理不尽なことを子どもに強いることもある。
だけど、努力はしています、一応ね。