2009年5月4日月曜日

妊婦の精神状態について

 この間、仕事の些細なことでわんわん泣いてしまった。在宅だから人目をはばからず泣けるわけで、妊娠前からそういうことはたまにあったけど、やっぱり冷静に考えると「無理しちゃいけないのに」「妊婦なのに」みたいな被害者意識が余計に悲しくさせたようなこともあると思う。取引先には妊娠したことを言っていないので、普通どおりに「無理め」な仕事を頼まれるのは当たり前のことなのだが、やっぱりちょっとつらいこともある。
 さらに、先日行ったお食事会で、苦手な人が同じテーブルですごく疲れた。私は苦手な人に無理して話を合わせたりせず、放っておいて「話しかけないで」オーラを出すことが多い。下手に相づちうっちゃうとこちらに向かって話しかけられるし、そういうタイプの人は、他の人が話を聞いていようがいまいが気付かないものなのだ。でも、その方は通常考えられないほどに一人でしゃべり続けるタイプで、聞きたくない話をずっと聞かされるのもつらかった。また、同じテーブルはたまたまほとんど初めて会う方ばかりで、他はいい人だったのだけど、人見知り疲れしてしまった。で、次の日体調悪くてダウン。ぜんぜん仕事にならなかった。
 あとから内田春菊の「私たちは繁殖している」を読んだら、妊娠中はいやな人をとことん遠ざける傾向にあるらしく、心が狭くなってしまうらしい。それは母猫などにも同じようなことがあって、敵から子供を守る本能なのかな? みたいなことも書かれていたけど、以前にもまして「苦手だなあ」と思う人と一緒にいたくない思いが強くなった気もする。
 今日Nちゃんと会ってお食事したのだけど、先輩ママのMちゃんは、妊娠中に精神的に不安定で、「一人にして!」みたいなことが多かったとか。私は今のところそういうのはないと思っているけど(夫もないと言っている)、これからあるのかなあ。いやだな。
 それから、世の中のいやなことをできるだけ見たくないというか、見た時に過剰に反応してしまう気がする。前述の「私たちは繁殖している」を読んでいてそう感じた。その漫画は、子供たちの可愛いしぐさやセリフも盛りだくさんなのだけど、失礼なことをいう人や、離婚の大変さなんかも同じくらい(?)出てくる漫画なのだ。内田春菊自体が、「?」な人をリアルに描くのが上手な人だからね。妊娠前は面白おかしく読んでいたのだけど、ネガティブな部分を読むと結構気持ち的にグサグサ来る。おなかの赤ちゃんが「イヤイヤ」って言っているのかな? もっと単純で幸せいっぱいなものを見たり読んだりした方がよさそうな気がした。
 ニュースなどはどうしても暗いことが多くなってしまうけど、そういうのも嫌だなーって強く思うようになった。こういう世の中が嫌だ、ってことではなくて、あんまり見たくないな、ってことね。
 でもそう思うとテレビっていうのは健全で楽しいことが多くて、みんな悩みを抱えたり辛いこともたくさんあるんだろうけど、番組の中ではそんなことを微塵も見せずに明るく騒いでいる。最近はバラエティ番組が多いので余計かもね。ラジオとかだと、聞いている人が少ないので結構毒吐く人もいるでしょう? だからテレビってやっぱり危険が少ない。
 そんな感じで、「幸せいっぱいの映画を見たい」って思って、「サウンド・オブ・ミュージック(特に前半)」を見たらやっぱり幸せいっぱいで、心が満タンになった。

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