2009年10月17日土曜日

出産までのいろいろ

13日からの前駆陣痛は、先日の記事で書いた通り。
14日の夜中からは、30分おきにかなりの腰の痛み。ひたすら朝まで耐えて、痛みの間は寝るようにした。
15日の朝方からはソファで耐える。時間を測ると10分強。まだ病院に連絡する間隔ではない。
でも痛みは結構なもの。普通に息ができなくて、母親学級で教わった、ひたすら長く息を吐くソフロロジー(だったかな?)をやってみた。
私が自分で腰をぎゅうーと押さえて、母か夫がお腹をさすってくれた。
夫は心配して自宅で仕事をし、母は群馬から来てくれていたのだ。

ほぼ11〜15分おきなのだけど、ときどき20分間隔になるなど、やっぱり安定しないし、進まない。
たまに弱かったりね。

夜までそんな感じが続き、寝床へ。
しかし、横に寝ると自分で腰を強く押せないので、かなり痛い。力を入れてはよくないはずなんだけど、すっげー力が入ってしまう。
なので、夜中2時ごろからリビングのソファに座り、よせてはかえす陣痛の波にひたすら耐えていた。合間にウトウトしながらね。いつのまにか、ときどき10分を超える程度で、だいたい05〜09分間隔に。

16日の朝方、心配で前の日から泊まった母が起きてきて、お腹をさすってくれた。私はそろそろいいかな? と7時ごろ病院に電話した。裏口から入ってくださいとのこと。

徒歩5分の病院まで歩いている途中でも、二度三度と陣痛が。立ち止まって壁に手をつき、母に腰を押してもらった。
夫は会社に今日のミーティングに出られませんという連絡と、引き継ぎメールをするため、少し遅れて来るという。

まずは赤ちゃんとお腹の張りをモニター。その間ももちろん陣痛がくるのだけど、助産師さんのリードがあると不思議と痛みがおだやかに通り過ぎて行った。
内診をすると、子宮口は6cmとのこと。「とってもいいですよー。柔らかいし」と、少し驚いた様子だった。「昨日、長い時間頑張って耐えたからよ。えらかったね」と言われた。やっぱり子宮口が開かないから、弱め(といっても、この頃はめいっぱい強い陣痛だと思っていた)の痛みが延々続いたわけね。

そのあとは、順調に間隔が狭まり・・・といきたいところなのだけど、5分前後をウロウロしたり、3分と思ったら次は6分を超えてしまったり、なかなか安定しない。でもその間にも、子宮口は7・8・9cmと、着々と開いて行った。

陣痛はね、チョー痛い。私の場合はまず腰にガクンという鈍痛がきて、腸をぐいぐい押す便秘や下痢の痛みのキョーレツなやつが来て、同時にさらに腰を外側に押し広げるぞ的な痛みがグリグリと来る。腰の痛みと比較すると、子宮の張りは気にならなかった。腰を強めにさすってもらわないと耐えられん。

そろそろ3分おきになったか? というところで(夕方4時ごろとかかな?)モニターをとると、なんと7分間隔になってしまった。いま思えば、横になってウトウトしたからではないかと。助産師さんは、陣痛の途中で寝てもいいと言ったけど、私は寝たら陣痛が弱まるタイプなのではあるまいか。わからないけど。

しばらくして、院長先生が来てくれた。「子宮口は開いていてとってもいいんだけど、陣痛が7分おきでは、パワーが足りない。このままでは明日も明後日も産まれない可能性もあるよ」と。だから、陣痛促進剤を使いましょうということになった。陣痛促進剤を使った陣痛は、普通より痛いらしいと何かの記事で読んだからちょっと恐かったけど、背に腹は変えられません。夫と私の名前を書き、2人の拇印を押した。

陣痛促進剤を点滴すると、心音&お腹の張りを常にモニターしなくてはいけないという。今までは馬乗りのような椅子に座り、背中をさすってもらいつつ陣痛に耐えていたので、横になりながら耐えるのはすごく恐かった。


少しすると、できるだけ長く息を吐き、静かに息を吸えば一番痛くなく陣痛をやり過ごせると学んだ。力を入れてはいけないと言われるのだが、痛いのに力を入れないようにするのがつらい。さらに、痛い!!!と思っても静かに呼吸法を保たなくてはいけないパワーがつらい。

だんだん点滴の量を増やしていくと、陣痛が強くなって間隔が狭まっていくとか。本当はとても恐かった。
最後のほうは、まず腰に鈍痛。そのあと子宮が張ってお腹にググっと力が入るような感覚と痛み。さらに大腸を押し下げる痛み。で、もう一段か二段階、お腹が風船のようにパンッと膨らみ、腰や腸、産道を圧迫するのだ。この間私はずーーっと静かに息を吐き続けていた。息を吸うときに力を入れてしまうと負けというか、その陣痛はかなりつらくなる。吸うときにも静かにできれば上出来。母は、私が憔悴しきってしまったと思ったらしい。実は最善を尽くして耐え忍んでいたのだよ。

お隣の分娩室からは、女の人が泣きじゃくる声。私よりもっと痛いのかもしれない。私は静かに耐えていたけど、泣きじゃくる気持ちもすげーわかる、と思った。
破水を待っていたのだけど、全然破水しない。「羊膜が強いのねえ」と助産師さん。最後に、ハサミを入れて人工的に破水させた。
その後何度目かの陣痛で、頭がもう見えているわよ、と。そこから行きつ戻りつして、戻らなくなったら産まれるのだとか。
夫の立ち会い希望だったので、夫が入って来た。その後陣痛。その前に一度くらいいきんで、そのあとはいきんじゃダメと言われていた。でもそのときはいきんでいいよ、と言われたのでふんがっと我慢していた力を入れる。まだ何度か陣痛が続くと思っていたら、夫がおおおっ、と声をあげ、赤ちゃんがつるんっと産まれてしまった。

その後、私のお腹の上に敷いていた紙の下から手を当て、その上に赤ちゃんを乗せて、夫と一緒に抱っこした。感激して泣くかと思っていたけど、笑顔しか出てこなかったよ。
助産師さんたちが、「女の子みたいにかわいい!」と言ってくれていた。それから、先生や助産師さんが笑っちゃうほど泣き声がデカくて、ウギャー!って感じ。「元気だねえ!」だって。3000gぴったりだった。

胎盤を出す後産や、ちょっと裂けた会陰の縫合、その他の処理などをしてる間、ばあば達に孫を見せて撮影会やら、夫が抱っこしてあやしたりしていた。いいなあ~。
体を拭いてもらい、持参した寝巻きに着替えると、いよいよカンガルーケア。二時間くらい、私の胸に抱っこして、赤ちゃんの体温を守るのだ。
最初はとても機嫌がよくて、大きな黒目をこちらに向けていた。触ったりしてもぐずらないし、カメラ目線もばっちり。自分の指を一生懸命しゃぶっていた。

一時間くらいするとぐずり始め、ギャーと泣き出した。眠いのかと思って周りに静かにしてもらうと、しばらくしてすやすや寝た。
まつ毛が長いとか、もう二重ですごいとか、黒目がデカくて美男子だとか、親バカぶりを全員で発揮。幸せなひとときでした。

その日はもう赤ちゃんとはお別れ。希望すれば同室にもできるというけど、お世話とかわかんないしな。
明日からしっかり教えてもらおうー。

最後に、毎日様子を見に来て家のことをしてくれた母、仕事が忙しいのに調整してできるだけ一緒にいてくれた夫、私が陣痛のとき、疲れるのに腰や背中をさすってくれた夫と、2人のお母さん、残業して最後まで見届けてくれた担当の助産師さん、取り上げてくれた先生、本当にありがとうございました。
1人でも子どもは産めるだろうと、漠然と考えていた自分が恥ずかしいわ。

それから、一緒に長いお産を乗り越えて、先生方もびっくりするくらい元気に産まれてくれたおーちゃん! 本当にありがとうね。

お産って辛いけど、夢みたいに幸せだな!
でも陣痛の途中、「次は絶対無痛で産む。次は絶対・・・」と心底思っていたことは内緒。

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4 件のコメント:

  1. おぉ!!!ついに生まれたね!!!ようこそベイビーちゃん!元気にすくすく育ちますようにハワイから見守っているからね~。

    MALIU、出産お疲れ様~=)帰ってから会うのが楽しみだよ~♪

    Aloha,
    M

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  2. Congradulations!!!
    your baby is super duper cute.
    take a rest little while.
    Mommy Emi

    Natsuko

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  3. 本当に本当にお疲れ様でした。
    良かったね。
    大変だったね。
    凄かったね。

    幸せいっぱいになったね。
    産まれてきてくれてありがとう。
    選んできてくれてありがとう・・・だね。。

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  4. >Natsuko&Miyuki
    お返事遅くなりましたが、コメントありがとう。
    今は生まれたばかりですっきり顔だけど、二人に会う頃にはぽってり大きくなっていると思うよw

    >ピンキーさん
    ありがとう。
    本当にいろいろありがとうね。

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